最初の一文を書き出せない理由
Webライティングの副業を始めるにあたり、文章作成の練習とサンプル記事の公開を兼ねてブログを始めました。しかし、最初の2記事を公開したところで早くも挫折してしまいました。
最初の2記事は「ポートフォリオとして読んでもらえるものを用意しなければならない」という勢いで書き切れたものの、そこで少し満足してしまい、後が続かなくなってしまったのです。
そこで、書けなくなってしまった原因を考えてみたところ、次の3点が思い当たりました。
- 「何かいいネタはないか」と考えすぎてしまう
- 完成度の高い記事を書くことにこだわりすぎてしまう
- 文章を書く習慣がなく、書き始めるまでに時間がかかる
書くハードルを下げる方法を考える
書けない原因を踏まえ、次に取り組むべき解決策を検討しました。
まず決めたのは、「自分の意志や努力だけの問題にしない」ということです。執筆量を増やすという目標は、継続できなければ達成できません。しかし、続けられない自分を責めて意志の弱さを嘆いたところで、人は簡単には変わらないものです。そのため、やる気に頼るのではなく「仕組み」で解決することが必要だと考えました。
そこで着目したのが、以前から執筆補助として利用していたAIです。これまでは以下のような流れで執筆していました。
- 記事の原案(下書き)を書く
- AIにチェックしてもらい、文章を整える
- 最終的に自分の手で仕上げる
しかし、現状の私はそもそも「1. 原案を書く」という段階でつまずいています。そのため、書き出す前の段階に新しい工夫が必要だと気づきました。
そうして行き着いたのが、「頭の中にある曖昧なアイデアを、まず声に出して話してみる」という方法です。話した内容をAIに渡して要約してもらい、記事の構成まで作成してもらう。この仕組みであれば、執筆における最もハードルの高い「ゼロから書き出す作業」をAIにサポートしてもらえます。
音声入力で書くハードルが下がった
結論から言うと、「書けないなら話してみよう」というアプローチは思いのほかうまくいきました。
手順はシンプルです(今回はPCにマイクを接続して行いました)。
- AIへの指示出し 「今から話す内容をもとに、ブログ記事の構成案を作成してください」とAIに依頼します。

- AIからの質問に音声で回答 記事化に必要な項目をAIから質問してもらい、それに対して音声入力で答えていきます。

- 構成案の作成 回答した内容をもとに、AIに全体の構成案をまとめてもらいます。

これだけで、記事に盛り込むべき内容と文章の構成が整いました。
実際の入力内容(画像参照)を見ていただくと分かるように、思いついたことをそのまま話しているため、人に見せるのが恥ずかしいほど拙い内容です。それでもAIが文脈を汲み取って要約し、不足している情報を引き出すための質問をしてくれるため、最終的には読み物としてしっかりまとめることができました。
頭の中にあった漠然としたアイデアを声に出すことで記事の骨組みができあがり、最初の一文を書き出すハードルが格段に下がったと感じています。
メリットと今後の課題
実際に試してみて感じたメリットは、主に以下の3点です。
- キーボードで書くよりも声に出して話すほうが心理的負担が少ない
- AIからの問いかけによって、書くべき内容が明確になる
- 話しているだけで、記事の構成案まで一気に仕上がる
最大の収穫は、思いついたことをそのまま話す手法によって、「きれいな文章を書こう」「分かりやすくまとめよう」といったプレッシャーから解放され、執筆のハードルが大きく下がったことです。目指していた「意志の力に頼らず、仕組みで継続する」という方針にもあっています。
また、話した内容を深掘りしながら構成案の作成まで一気に進むため、記事のテーマ(ネタ)さえあれば執筆準備の時間を大幅に短縮できます。
一方で、音声入力とAI要約を活用するなかで、今後の課題も見えてきました。
- 記事のテーマ(ネタ探し)は自力で行う必要がある
- 音声入力での言語化にまだ慣れていない
- AIの使用が禁止されている案件には応用できない
まず、執筆が進まない根本原因のひとつであった「ネタ探し」自体はこの仕組みでは解決できていないため、今後の課題として残っています。
また、現時点の話し方では内容の重複や抜け漏れが多く、自分の考えを正確に言葉にしきれていません。AIからの質問で補完してはいるものの、AIの問いかけは一般的な観点に留まることが多いため、記事の内容が平均的で無難な仕上がりになりやすい懸念もあります。
さらに、今回の方法はAIの利用を前提としているため、Webライティングの案件を受注する観点では注意が必要です。「AI生成ツール使用禁止」と定められた案件には適用できないため、ツールに依存せず独力で文章を組み立てる基礎力も並行して磨いていく必要があると感じています。
まずは記事数を積み重ねていく
今回は「音声入力とAI要約を活用して執筆のハードルを下げる」という工夫を取り入れ、1本の記事を形にすることができました。作業量を増やすためのアプローチとして十分な手応えがあったので、まずはこの運用を継続していこうと考えています。
今後は、スマートフォンからの音声入力の活用や、ネタ出しの段階でもAIを活用するなど、さらなる工夫を模索しながら執筆数を増やしていく予定です。
もし「書き出しで手が止まってしまう」「最初の一文がなかなか書けない」と悩んでいる方がいれば、ぜひ一度、頭の中のアイデアをAIに向かって話してみてください。きっと、これまでよりもスムーズに執筆の一歩を踏み出せるはずです。